動物看護師|1日のスケジュールは?

動物看護師の1日

 

動物病院に勤務する動物看護師たちは、日々どのような1日を送っているのでしょうか。

 

なんとなくのイメージはできても、「実際に、どのくらいの仕事をこなさなければいけないのか?」といったことを具体的に知る機会はなかなか少ないでしょう。

 

そこで当記事では、獣医師1人、看護師2人が勤務する、とある動物病院の1日を紹介したいと思います。

 

病院の勤務時間は?

スケジュール

 

今回紹介する動物病院の診察時間は朝9時〜21時まで。1日の患者数は15〜30件程度、時期によって患者数にはバラつきがあります。

 

たとえば、フィラリアや狂犬病といった予防注射の時期や年末などは”猫の手も借りたい”ほどの忙しさになります。また、緊急手術が入った際は、仕事が終わるのが22時を過ぎることもあります。

 

そして、休日は病院の休診日である平日がメイン。土日・祝日は来院数が増えるため、なかなか休みを取るのが難しいです。それでも、お盆や年末年始などは病院自体が休みになるので、大型連休は問題なく取得できます。

 

これが、もっと規模の大きな病院であれば事情が多少異なります。看護師の人数も多いため、2交替制勤務や土日の休暇取得が可能な病院もあります。

 

そのため、就職先を決める際は、自分のライフスタイルにあった病院を探してみるとよいでしょう。

 

具体的な1日のスケジュール

開院前の準備

動物病院

 

8:20〜出勤

動物病院の診察は、朝9時にスタートします。

 

とはいっても、診察時間よりも前に病院の外で待っている患者さんがいることもしばしばあります。そのため、実際に病院に出勤する時間は8時30分前後になります。

 

病院に着いたら、白衣に着替えて開院の準備です。病院内とその周りの清掃、備品の整理、植木の水やり、診察の準備などをおこないます。

 

8:30〜入院動物のお世話

入院患者のお世話も大切な仕事です。散歩や食事、ケージの掃除などをおこないます。

 

また、入院している患者の容態をチェックしたり、夜間に汚れてしまったシーツを取り替えたり、それぞれの症状に合わせたご飯をあげたりします。

 

8:50〜入院していた猫が退院

入院していたトラ猫「トラちゃん」が退院するため、飼い主さんがお迎えにきました。容態や入院中の様子、今後の注意事項などを説明してお見送りします。

 

午前の部・開院

獣医師

 

9:00〜診療開始

診察が始まると、獣医師の助手、電話応対、薬剤の準備、カルテの用意などバタバタと業務をこなします。

 

また、何か別の仕事をしている時でも、常に入院している子、お預かりの子のことも気にかけ、こまめにチェックすることも大切な仕事。看護師は”動物の様子を見る”という意味では、獣医師よりも優秀な人が多いです。

 

そして、一回の診察ごとに診察台を消毒し、床もこまめに拭いていきます。

 

診察にやってくる動物には、さまざまな性格の子がいます。たとえば、前の患者さんが残した匂いを嗅ぐだけで落ち着かなくなってしまう子もいますし、中にはマーキングしてしまう子だっています。感染症の恐れがある病原菌を残しておくわけにはいきません。

 

病院内を清潔に保つために清掃するのも、看護師の大事な役割なのです。

 

10:00〜診療

受付やお会計、お見送り、爪切り、カルテのデータのパソコン入力などなど…常に動き回って仕事をこなします。

 

余裕がある日には、診察の合間に院長にお茶を出したり、看護師たちも空き時間にそれぞれお茶を飲んだり、時にはお菓子をつまんだりすることもあります。

 

11:00〜トリミング

病気の診察以外にも、トリミングで来院する動物もいます。一度お預かりして、トリミングが終了したら飼い主さんに引渡します。

 

予約の多い日は、1日中トリミングにかかりきりなることもあり、立ち仕事で足がパンパンになってしまうこともあります。ちなみに一回のトリミングにかかる時間は犬種によっても異なりますが、2時間前後が一般的です。

 

11:30〜お薬を取りに

年配の男性がお薬を取りにきました。患者の猫ちゃんは一緒ではありません。いつも診察を受けている猫で、今日は薬のみのお渡しです。

 

男性から「一緒にフードをもらいたいんだけど?」と尋ねられ、看護師が「以前から使ってらっしゃるのはこのフードですね」と、何種類もある療法用フードの中からさっと選んで手渡します。その後、フードの在庫を点検し、足りない分を業者に発注しました。

 

また、時には手術の予定が入ることもあります。避妊去勢などの1時間ほどで完了する手術であれば、昼の休診時間を利用することも多く、その場合は休憩時間をズラして調整します。

 

さらに忙しい時には、昼の休診時間を利用してトリミングをおこなう日もあります。

 

12:20〜午前の片付け

入院やお預かりの子の様子をチェックしたり、診察室と待合室の床掃除をしたり、雑誌や備品を整えたりします。また、午前中に使用した器具などもすべて消毒します。

 

日によっては、名簿をもとにワクチンなどの案内DMを作成することもあります。

 

昼休み休憩

13:00〜16:00休憩

手術やトリミングの予約が入っていない日は、昼休みを2時間たっぷりと取れます。昼休み中は、電話を留守電に切り替え、獣医師達と一緒に外へ昼食に出掛けることもあります。

 

午後の診察は16時からスタート。15時には休憩を終え、午後の診察の準備や薬剤の管理、入院動物の世話、散歩などを済ませておきます。

 

午後の部・開院

動物病院

 

16:10〜午後の診察スタート

午後の診察は夜19時まで続きます。

 

その間、お薬を取りに来た飼い主さんの応対をしたり、獣医師が診察をする際に動物の保定をしたり、カルテのデータをパソコンに打ち込んだり…午前中同様、忙しく仕事をこなします。

 

また、診察する患者の数は、天候によっても大きく左右されます。雨が降ると、予約以外の患者さんは出足が鈍くなるのです。

 

患者さんの数が少ない日は、供血犬のトリミングをしたり、念入りに院内の清掃をしたり、溜まっている事務作業を片付けたり、自らやるべきことを見つけて率先して仕事をおこないます。

 

17:20〜入院・預かりの子の食事

入院や預かりの子の食事を準備します。それぞれの病状に合わせて、食事の種類・量・固さなどを調節しなければいけません。

 

18:00〜入院・預かりの子の世話

夕方になり、患者さんの来院が途絶えた時間帯を利用して、入院患者の散歩やトイレ、ケージ内のメンテナンスをおこないます。排泄物もキレイに掃除し、誰が見ても把握できるように、その日の状況をボードに記入しておきます。

 

18:00〜診察合間の休憩

患者の来院が少ない時は、しばしの休憩タイム。皆でお茶を飲みながら一休みします。

 

18:15〜急なお預かり

飼い主さんの都合で、ダックスフンドのトム君を預かることになりました。「ご飯はお持ちいただけましたか?」「お薬はお持ちですか?」と、受付時に必要事項を尋ねます。

 

ほかにも、お迎えの日時の確認や緊急時の連絡先、普段の食事の量、持ち込みのご飯が不足した場合に病院の食事を出してもよいか、お薬が切れたときは出してもよいか、等など…細かい部分までヒアリングして、すべてカルテに記入しておきます。こうすることで、後々トラブルになるリスクを防げます。

 

閉院・片付け

19:00〜ゴミ出し・掃除・閉院

19時で診察の受付は終了です。院内スタッフ皆で分担して、ゴミ出しや掃除をおこないます。

 

仕事を終え、病院を出るのは大体19時30分頃。出勤してから仕事が終わるまでのあいだ、休憩時間は多めに取れるものの、勤務時間は長めといえるでしょう。

 

まとめ

今回は、都内にある動物病院の1日を紹介しました。上記に書いた業務は、あくまで一例。もっと忙しい日は、さらに多くのことを同時進行で進めなければいけないときもあります。

 

また、動物病院なので、糞尿の始末はつきまといます。診察のときにオシッコをかけられる、汚物が服や手につくことは日常茶飯事です。

 

そして、重たい動物を抱きかかえる場面も数多くあるため、腰痛などで悩まされている看護師も少なくありません。

 

決して楽な仕事ばかりではありませんが、大好きな動物達に囲まれ、元気に回復していく姿を一番に見れるやりがいのある職業です。興味のある方は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

 

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